Diffuse
Diffuse は、Rough diffuse material (roughdiffuse) モデルを使用し、石膏、砂、粘土、コンクリートまたは「粉状」の表面のような粗い拡散マテリアルによる光の相互作用を描画します。
基本理論は、オーレンとネイヤー (Oren and Nayar) によって開発されたもので、各ファセットが理想的な拡散反射をします。
このモデルは、シャドウイング、マスキングだけでなくファセット間の相互反射も考慮します。
このマテリアルは、サーフェスの表面にもに有効で、裏面から見た場合は真っ黒になるということに注意してください。
裏面も設定したい場合は、Two-sided BRDF adapter を使用してください。
Parameter
Reflectance Color
マテリアルの拡散反射色 (Hex:000000 - Hex:FFFFFF) を設定します。
- タイプ : スペクトルまたはテクスチャ
- 初期値 : Hex:BCBCBC
右端の [T] ボタンを押すことで、Texture タブで設定したテクスチャから選択することができます。
※ テクスチャを使用する場合は、必ず UV マッピングを行ってください。
Roughness
マイクロファセットの平均平方傾斜を使っている未確定表面マイクロジオメトリの粗さ (0.000000 - 1.000000) を設定します。
- タイプ : 浮動小数点数またはテクスチャ
- 初期値 : 0.200000
粗さの目安は以下の通りです :
- 0.001 - 0.01 : 滑らかな表面にわずかなキズがある程度 (このような小さな値では、拡散は同じ程度になります)
- 0.1 : 比較的粗い
- 0.3 - 0.7 : 非常に粗い (エッチングされたものや地面など)
右端の [T] ボタンを押すことで、Texture タブで設定したテクスチャから選択することができます。
テクスチャの濃淡で Roughness が決定されるので、Roughness の値はいくつでも構いません。
※ テクスチャを使用する場合は、必ず UV マッピングを行ってください。
Roughness: 0.0 だと、変な反射が見られるが、それ以外はたいした違いは無い感じ。初期値の 0.2 を使用すれば良さそうです。
Roughness にテクスチャを設定
※Roughness をテクスチャで制御すると、テクスチャの濃淡で Roughness が決定されるので、Roughness の値自体はいくつでも同じ。
Use Fast Approximation
このパラメータを有効にすると、モデルは完全版ではなく、たいていの質的な特徴を保持したままでの高速近似となります。
- タイプ : ブーリンアン
- 初期値 : オフ
※Fast Approximation (高速近似) なので、レンダリング時間の短縮に繋がるかと思ったのですが、逆に長くなりました。
- 最終更新:2014-07-08 18:24:33