Path Tracer (path)
このインテグレーターは、基本的なパス トレーサーを実装し、他のインテグレーターを使用しなければいけない理由が特にない場合には、まず選択してみるのに適切なものです。
適切にパス トレーサーを使用するために、センサーから始まるランダム ウォークを使用した多くのライト パスをトレースする動作の概要を理解すると良いでしょう。ある一つのランダム ウォークは下図に示すように、出力イメージのあるピクセルに関連しているレイ (光線) をキャストし、最初の可視交点を見つけ出します。交点において新たな方向が選ばれ、停止基準のなにかが適用されるまでレイ キャスティングのステップは何度も繰り返し実行されます。
交点とエミッターの間に妨げとなるオブジェクトがないときには、パス トレーサーはすべての交点においてエミッターからセンサーまで光が流れることができる完全なパスを見つけようと、光源への接続を作成しようとします。
これは、シーンのコンテンツがエミッターに容易にアクセスできる場合、パス トレーサーが適切な結果となると予想できるシーンのカテゴリに直接変換されます。例えば、エリア ライトがガラス容器 (事実上、遮蔽物と見なします) の中にあるとき、エリア ライトによって照らされているインテリア シーンのレンダリングはかなり困難になります。
Direct Illumination (direct) と同様に、パス トレーサーも内部的には BSDF とエミッターのサンプルを組み合わせた多重重点的サンプリングに依存しています。主な違いは、直接照明および間接照明の両方を計算するためのライト パスの長さを考慮することです。
推奨サンプルジェネレーター
注意
- このインテグレーターは、パーティシペイト メディアを正しく処理しません。
- このインテグレーターは、コースティクスやそれに似た効果をレンダリングする時、収束性が良くありません。この様な場合は、Bidirectional Path Tracer (bdpt) や Photon Mapper (photonmapper) 等の方が好ましい場合があります。
Parameter
Max. path depth
生成される出力イメージの最長パス深さ (-1 - 100) を設定します。
詳細については、Integrators の 「パス深度 - Path depth」を参照してください。
- タイプ : 整数
- 初期値 : 24
Russian roulette starting depth
ロシアン ルーレット方式によるパスの終了判定基準の使用を開始する最小パス深さ (0 - 100) を設定します。
- タイプ : 整数
- 初期値 : 10
Strict Normals
有効にすることで、潜在的な矛盾を含んでいるシェーディング法線があるかを厳しくチェックします。
詳細については、Integrators の 「法線の厳密なチェック - Strict Normals」を参照してください。
- タイプ : ブーリンアン
- 初期値 : オフ
Hide Emitters
有効にすることで、直接見えるエミッタを非表示にします。
詳細については、Integrators の 「直接見える発光体を隠す - Hiding directly visible emitters」を参照してください。
- タイプ : ブーリンアン
- 初期値 : オフ
- 最終更新:2014-07-31 16:43:03